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フランスで行われている黄色いベスト運動とは

Par Momoparis

フランスでも稀に見る激しい抗議運動、通称「黄色いベスト」運動が始まって5週間が経とうとしています。この運動で、国民はマクロン大統領の退陣と新しい共和国の樹立を訴えています。この記事では、黄色いベスト運動の全容と、彼らの要求、そして抗議の方法などを、ご紹介します。 今、フランスで何が起こっているかご理解いただけると思います。 デモ参加者が身につけているベストは、自動車やオートバイなど、車両運転者が常に携行しなければいけないもので、車両の故障や事故の際に使用するものです。抗議運動が始まって以来、彼らはこのベストを政府が決定した石油燃料価格の引き上げに対する怒りの象徴として、身に付けるようになりました。 この運動の引き金になったのは、ガソリンなどの石油燃料の大幅な引き上げでした。交通手段のために使用するこれらの燃料の料金の多くは税金として政府に徴収されます。黄色いベスト運動では、自動車は通勤に毎日使う生活必需品だと訴えています。地方や大都市近郊などのエリアでは、公共交通機関がない、もしくはあるとしても不便です。そのため、自動車が彼らにとって唯一、職場や学校、図書館、買い物へ行くための交通手段なのです。 しかし、この運動はいまや若者や学生、失業者、ワーキングプアなど、石油燃料の引き上げに対する抗議に留まらず問題の枠を広げています。いまやフランスの生活に関する全ての問題に対して、彼らは抗議の声を上げているのです。 多くのフランス人にとって、徐々に生活は厳しくなってきています。税金の引き上げに止まらず、生活コストは高くなる一方です。そのため、これまでのような日常生活を送れなくなっているフランス人がたくさんいます。フランスにおける貧困に関する数値をいくつか挙げましょう。 8千5百万人の人々が貧困のレベルに瀕しているとされ、フランンス人の5人に1人が、3食欠かさずに食べることができない状況に陥っています。失業者の数も増加しており、人口の9.3%にも及びます。この数字は日本に比べると2.4%も高くなっています。 黄色いベスト運動の大多数は、マクロン大統領の辞任を要求しており、新体制の発足あるいは、国民の声をより政治に反映することを望んでいます。 この運動は、大多数のフランス人に支持されており、アンケートによると70%の国民が黄色いベスト運動を支持しているとされています。 彼らはまず、道路や高速道路を封鎖しました。また、彼らはフランス国内の2000箇所のガソリンスタンドへのアクセスを封鎖しました。私がこの記事を書いている時点で250箇所のガソリンスタンドでガソリンが不足しているようです。 その他にも様々な活動が行われています。例えば、税務署の入り口を塞いだり、高速道路でピアノを演奏したりしました. いまやフランスの各所でデモ活動は行われています。これらの活動は大規模で時に警察との激しい衝突を伴います。 これはフランスの黄色いベストの動員のさまざまな形態を提示するビデオです。 https://www.youtube.com/watch?v=3pLWQdB0LqA 長い間、政府は抗議運動に耳を傾けませんでした。交渉を拒否し、彼らが下した石油燃料税の引き上げを決行するために警察を送り込んでデモ活動を終わらせようとしました。 その結果フランスの各地の街で信じられない暴動が起こりました。デモ隊は警察と衝突しました。 黄色いベスト運動の一部の暴徒化は、ますます不公平になっていく社会への悲痛な叫びだと思います。また、多くのフランス国民の声に耳を貸さず、配慮に欠く政策決定を下す政府への怒りの発現でもあります。 さらに、衝突では警察官の暴力が確認されています。 警察も厳しい状況に置かれていますが、いかなる状況下でも暴力を正当化することはできないはずです。 アムネスティ・インターナショナルは警察の暴力行為を指摘し、「デモ隊や高校生に対する過度の武力行使を取りやめるように」という声明を発表しています。 https://www.youtube.com/watch?v=iK7jn7feVYE 12月10日(月) 3週間にわたる運動の結果、マクロン大統領は、増税を一時停止し、さらに最低賃金を引き上げることを決定しました。 しかし、状況に変化はありません。 石油燃料の増税は、運動のきっかけにすぎず、現在の状況は、当初の目的から、抗議の対象が拡大し、様々な問題を抱えてしまっているからです。 そのため、これらの措置にもかかわらず、運動には終わりが見えません。 まとめ フランスはいま、深刻な危機に陥っています。記事執筆時点では、この運動がどういう展開になるかわかりません。しかし、フランスは大きく変わると思います。

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